ABOUT浜松ものづくり産業の歴史

浜松は、繊維、楽器、バイクの三大産業をはじめ、世界を代表する企業、製品が数多く存在し、ものづくりのまち浜松と言われています。その歴史を探る中で見えてくるものは、これからも日本、世界を驚かせるものが、浜松から産まれていくであろう可能性でした。

浜松という土地、気候、自然

浜松のものづくりは江戸時代の綿織物から始まりました。日照時間が長く温暖な気候、天竜川など豊富な水資源から、綿の栽培が盛んに行われ、綿織物をつくる工程の中で工夫改善を加えるための技術が磨かれていきました。また、東京と大阪の真ん中に位置することで人の交流も多く、ものづくりに適した環境に職人が集まることで、ものづくりへの気質、土壌が育まれてきたのです。

まずはやってみるから全てが始まる
「やらまいか精神」

世界を代表する企業であるスズキ、ホンダ、ヤマハ、カワイはここ浜松で創業しました。動力織機に始まり、原動機付き自転車、バイク、ピアノを開発・製造。周りが無理だという中で、まずはやってみようと挑戦し、何度も失敗を重ねる中で実現したのです。その遠州特有の気質「やらまいか精神」が、浜松ものづくり産業の根源であり、そこから全てが始まると教えてくれます。

ものづくりへの好奇心と探究心

明治から昭和初期にかけて開発された機械や製品は、その後も進化し続け世界が認める産業へと発展していきます。そこには、もっと高品質な生地を、もっと速く走るバイクを、もっと美しい音を奏でる楽器をと、技術者や職人たちのあくなき挑戦がありました。ものづくりへの好奇心と探究心は絶えることなく今も引き継がれ、浜松のものづくり産業を支えています。

困難を乗り越えて継続する力

昭和後半から平成にかけて、景気の後退、ニーズの変化に合わせて、各産業共に中小企業を中心に苦難の時期を迎えます。中にはやむなく廃業していく企業もありましたが、厳しい状況の中でも、その技術を守りさらに進化させることで、今もなお作り続ける企業、人がいます。それが他では真似できない技術となり、世界が注目し必要とされる存在となっています。

このような浜松の土地、企業、人が持つDNAがある限り、これからも絶えることなく世界に優れた製品を届けてくれることでしょう。